オートファジー
オートファジーとは…
細胞の自食作用のことであり、細胞が持っている細胞内のたんぱく質を分解するための仕組みの一つです。
もともとは、飢餓状態の細胞が、自身のタンパク質などを再利用することで何とか生き延びようとするための機序として知られており、その後の研究で、細胞内の異常なタンパク質が蓄積するのを防いだり、過剰なタンパク質を分解して再利用したりするほか、細胞内に侵入してきた細菌やウイルスなどの病原性微生物を殺傷したり、不要な細胞を自死(アポトーシス)に導いたりするなど、実に多様な役割を担っていることが次々に解明されています。